バスに2時間ほど揺られて見えてきたのは、太陽が反射し輝く海ー!!
かなり夏って感じ!
バスが止まった先は、海が一望出来る丘にある小さな古めの民宿。
ここを借りて2泊3日の合宿するんだって。
だから合宿所にいるのは、あたし達バスケ部のみ。
ギシィ────────
床を踏むと古い木の鳴る音。
ちょっと……ううん、かなり不気味。
「わ~……古いなぁ。ギシギシうるせーし、窓閉め切ってるから暗っ!怖かったら掴まっていいぞ~霧谷♪」
「それじゃあ、怖いから一発殴らせてもらってもいい?」
「ダメ!ダメだからな!」
とか言いつつ、ちゃっかり静乃さんの荷物持ってあげてる宮田さんは優しいと思う。
宮田さんってよく静乃さんに絡むけど………
好きな人とか彼女とかいないのかな~?
なんて考え事をしながら暗く長い廊下を歩いてると、突然軽くなる肩。
あれ………荷物が……
「結香が歩くの遅いから。後ろ詰まるって!」
「え……あ、ごめん!」
「冗談だよー!重たそうだし、これからマネ忙しそうだから。せめての手伝い的な?」
なんてスタスタ歩いてく。

