あたしの幼なじみはすぐに見付かった。


金髪の日向くんといたら一目瞭然よね。


バスに乗り込んで来て、ポンポンとあたしの頭を撫でた。


「3日間よろしく♪なんかあったら、結香いるから気楽だ~」

「ふざけんなっ!誰が橙磨のこと助けるのよ!」

「可愛くねぇのな!」

「アンタに可愛いって言われなくて結構」


いつか、イケメンで王子様みたいな彼氏を自慢してやるんだから!!



そんなあたしの隣で後ろにいる宮田龍太さんと言い合ってる静乃さん。


それも呆れ顔で。


「なぁなぁ、霧谷~♪」

「うるさい宮田。黙ってバスにも乗られないほど子供なの?」

「冷たい!なんで、隣の姫川は相手にして俺はシカト!?」

「結香は別。あんまり、しつこいと夕飯抜きにするわよ」

「すいません。ごめんなさい」


静乃さんの圧力すご!!


またいつものポーカーフェイスで前を向いた。


あたしも静乃さんみたいに、キレイで大人な女の子になりたい!