咳き込みながら布団に潜り込んで、熱っぽい瞳でジーっと見られる。
なんか……色々とヤバイ。
すぐに俺が目を逸らした。
非常に気まずいっす。
「なんか……ほしいモンとかある?コンビニで買って来るけど」
「いいよ……別に」
「俺、コンビニ行きたいし。ついでだから!」
「……じゃあ、アイス……アイス食べたい」
「んじゃ、買って来るから寝とけよ」
小さく頷いた結香の頭を撫でて、俺はコンビニに行く。
ここから、コンビニまでは遠くないし。
結香が食べたいって言うアイスは一種類しかない。
小さい時からコレしか食べなかった。
イチゴとチョコの甘ったるいアイス。
別に俺は、ほしいモンなんて最初っからないしアイスだけ買って結香んちに戻る。
寝てるだろうけど、軽くノックした。
「結香……」
ほら、やっぱ寝てる。
髪がぺったりと張り付いた首に触ると、まだ熱を持ってて……
代わってやれたらな……。

