カフェで他愛のない世間話をしてから、向かったのは橙磨んち。


一人暮らし中のマンションに初めて行ってみる!


絶対部屋汚なそうだよねー……。



「ここ俺の部屋〜」

「めちゃくちゃ良い部屋だね!家賃高いでしょ?」

「半分は親、半分はバイト代ってとこかな」


バイトもしてるんだ……。


バイトに一人暮らしに大学生に……


少し離れてた間に、あたしの知らない橙磨になってる。


「お邪魔します!」

「ん、どーぞー」

「ええっ!?嘘でしょ!」

「なっ、何が!?」

「部屋…片付いてる!生活感たっぷり!」

「当たり前じゃん!俺だって、やる時はちゃんとやるんだよ!」


無駄なモノは置いてないけど、それなりに生活感のある部屋。


テーブルにはバスケ専門の雑誌が置いてあり、今だにバスケ好きなんだなって。


「大学でバスケしてるの?」

「バイトでする暇ねぇな」


橙磨のことだから、相当シフト入れてそうだもん。


納得。