やっと待ちに待った放課後で、バスケ出来る嬉しさから足早に体育館に向かう。
んー……やっとバスケー!!
少し散らかった部室に入ると、龍太さんがもう着替えてた。
「龍太さん、こんにちは!」
「お、橙磨~!そいえばさ、お前の幼なじみの~……姫川!」
「結香がどうかしましたか?」
「さっき、保健室から出て来たとこ会ったけど体調でも悪いの?あれなら、休ませるけど」
「……すいません。ちょっと、俺アイツんとこ行って来ます!」
やっぱ体調悪いんじゃん……。
第二体育館の前で待ってると、朝よりも顔を赤くしてふらふらな結香。
「あ、橙磨……」
「結香。ちょっと俺んとこおいで?」
「うん」
大人しく来た結香のおでこを触ると、かなり熱くて。
完全に発熱してる………。
「今日部活休んで帰るぞ。龍太さんに伝えて来るから下駄箱で待っとけ」
「ヤダ……部活行く…」
「いいから!俺の言うこと聞いて。な?」
渋々頷いた。
走って龍太さんに、部活休むことを伝えて結香の待つ下駄箱に行く。
側にいてやりたい。

