いつもあたしの側にいてくれた一番大好きな親友。


あたし達はお互いの泣きじゃくった顔を見て大爆笑。


千秋のアイメイクよれよれ!


「あははは!!ヤバくない!?これ!」

「千秋の目がパンダ状態だよ!」

「もうヤダ〜!このあと、彼氏とデートなのにぃ」


ブツブツ文句を言いながら、鏡を見て直すアイメイク。


いつの間にか千秋には彼氏が出来てた。


同じバイト先の先輩なんだって!



それに、あたしと千秋が卒業式なのに離れることを悲しまない理由。


なんと偶然にも同じ女子大を受験して合格したから!


大学生活も楽しくなりそう♪


「げっ!彼氏から連絡来た!」

「え、もう!?」

「うん!車で迎えに来てるって!」

「デート楽しんで来てね〜」

「ありがとう!あ、結香!大学でもよろしくね!」


楽しそうな千秋を下駄箱まで見届けた。



さて……あたしもそろそろ帰ろっかな。


橙磨は友達に囲まれてて盛り上がってたから、今日ぐらい一人帰りでもいいや。


なんて思って踵を返すと……。