当たり前だけど、そろそろ結香も受験勉強忙しそう。


推薦決まったなら、そんなに焦ってやる必要ないのにな。


ほんと昔から頑張り屋。


怠けてばっかな俺と大違いだ。


ま、そんな俺も一応大学の推薦ギリギリもらえたから良いや。



推薦もらったってことで、俺の放課後はダラダラ結香んちで過ごす。


「橙磨も少し面接練習とかしたら?」

「いらねぇよ。ぶっつけ本番派だから」

「バカ!もしものことあったら、どうするの!」

「だって、高校の推薦ん時もぶっつけ本番だし!」


呆れた顔した結香は、ピンクのシャーペンを握りまた机に向かう。


後ろから覗けば、面接で言うであろう文書が書いてある。


えらい……。


「女子大だっけ?」

「うん!そうだよ〜」

「じゃあ、安心した」

「へ?何が?」

「…いや、なんでもない」


彼氏的には女子大選んでくれて、かなり安心してるんだわ。


可愛いから絶対にモテるじゃん?


俺が近くにいないから無理ー!!


妬くわ〜……。