そうゆう日向くんの留学も関係して、橙磨はバスケやりたいんだね。
いっつも仲良しだったもん。
橙磨だって寂しいはず……。
「ってことで、俺は大丈夫だから。余計な心配しなくていい」
「無理する前にあたしに言ってね?」
「結香こそ。一人で抱え込まないで、ちゃんと頼って?」
「うん!」
「はい、いい返事〜」
なんて言いながら、絡める小指。
そのまま手を繋いで最寄り駅で降りた。
橙磨と日向くんの関係だから。
あたしは立ち入っちゃダメ。
ケガされたら不安だけど、2年前みたいに泣かないよ。
あれからは、あたしだって大人になってるし!
「あ〜……なんか腹減ったな」
「メロンパン!」
「結香が食べたいだけじゃん!仕方ないから買ってやるけど!」
「優しいじゃーん!」
「俺はいっつも優しいから」
ほんとにそう思う。
橙磨はいつも優しくあたしを甘やかしてくれる。
無理しないで頑張ってほしいな。

