しばらくして、スヤスヤ寝息を立てて爆睡し始めた。
橙磨寝ちゃったじゃん!
エアコンをガンガン効かせた部屋で、お腹出して寝てたら風邪引いちゃう……。
そっと、橙磨をよかせてあたしは部屋から毛布を取って来た。
せめて、お腹だけでも……。
エアコンの温度も少し下げて良いよね。
寝顔は小さい時から変わってなくて、すごく可愛い。
睫毛長っ!!
あたしは無性にそのキレイな顔にキスしたくて、そっと頬に触れるだけのキスをした。
恥ずかしいからすぐ離したけど。
「ははっ!!短っ!それに、ちゅーする場所間違ってね?」
「いっ、いつから起きてたのよ!」
「んー…毛布掛けてくれた辺りから。なぁ、もっかいしよ?」
「しない!早く寝て!!」
「目冴えちゃった。あ、逃げんな!」
どんくさいあたしはすぐに毛布にくるまれて捕まえられちゃって。
「下手くそな結香に、ちゅーの仕方教えてあげる」
「い、いいですっ…!ひゃあ!」
人の睡眠妨害するもんじゃないね。

