案の定、ベッドに横たわりボケーっとしてる結香。


眠たそうに目をトロンとさせてる。


ここで寝かせてやりたいけど、結香んちに返さないとマズイよな。


信用失いたくねぇし。


「結香……制服着替えろ」

「なんで?」

「なんでって…もう時間遅いし。家帰んないと。おばさんには、俺もちゃんと話すから」

「動けないもん…」

「それは、結香が良いって言ったから」


顔を赤くして、俺の布団にくるまった。


わがままって可愛いけど困る。


「橙磨、明日は土曜日だよ?」

「ん?あーそうだな」

「学校も部活もお休み!」

「久しぶりに部活休みじゃん!」

「ってことで、あたしのカバンからスマホ取って?」


言われた通りにスマホを取って渡すと、どこかに通話中。


「もしもし、お母さん!あたしね、橙磨んちにお泊りするから帰らない。うん、うん、またね〜」


電話を切ってめちゃくちゃ笑顔。


お泊りすんのかーい!


ま、俺もそっちのが嬉しいけど。