そのあとすぐ、結香を責めて話なんて聞いてやらなかった。
言い訳は聞きたくない。
悠矢ともギクシャクしてる。
接しにくい………。
つーか、悠矢が前に話してた好きなヤツって結香のことだったんだ。
モテ過ぎ……。
登下校も一緒にしなくなったし、部活中だって結香があからさまに俺を避ける。
一回ちゃんと話そ。
まず、俺は悠矢と話すか。
「悠矢。ちょっと良い?」
「はい、良いですよ」
人当たりの良い笑顔の悠矢を部活終わりに呼んだ。
今日は自主練じゃなくて話し合い。
「単刀直入に聞いて良い?」
「…はい。どうぞ」
「お前、結香のこと好きか?」
「好き…です。ものすごく」
「そっか……」
意外にも正直に言い出した!!
このあとなんて言って良いか分かんない!
悠矢のことを責め過ぎても、結香と同じパターンになるし。
「それで……抱き合ってたとか知り合いから聞いたんだけども…」
「事実です。でも、言い訳させて下さい」
「おう……」
「結香さんのこと、ちゃんと守ってあげて下さい。我慢してるんですよ?」
我慢してる?
アイツやっぱり俺に隠し事してた?

