それからは、嫌がらせなんて一切なくなった。
京花も懲りたんだろうね!
こんなに朝から気分が良いなんて最高!
「良かったじゃない!その後輩のおかげで嫌がらせなくなったんでしょ?」
「そうなの!ほんと助かったよ〜」
「久しぶりに元気ある結香見れて、あたしも一安心!」
「ありがとう!千秋!」
千秋にも相談ばっかして苦労かけちゃったもん。
感謝しなきゃね!
ほんとに良かった。
「これから何もなきゃいいけど、また何かあったらすぐに言ってね!」
「そうする!やっぱ千秋頼れる〜♪」
「でしょ〜!あたし調子に乗るよ!?」
久しぶりに笑い合った。
今、こんな風に笑顔でいられるのは紛れもなく悠矢のおかげ。
ありがとうを伝え切れないよ。
放課後になり、あたしは部活に行こうと第2体育館までの道を歩いてた。
「なぁ、結香。ちょっと……」
「ん?何?」
ちょうど部室から出て来た橙磨に呼ばれた。
どうしたんだろう……
連れて来られたのは体育館から少し離れた場所。
大事な話でもあるのかな。

