俺が言ったことをキッカケに、それからの部活で結香が体育館に来てくれるようになった。


最高の目の保養っす。


チョロチョロ細い動きしてるし、ハムスターみたい。


可愛過ぎんだよ、バカ。



「あの先輩、めちゃくちゃ可愛くね?」

「ほんとだ〜!マネージャーだろ?」

「彼氏いんのかな?」


1年坊主め。


彼氏はお前らの副主将だよ!


ちょっとモヤモヤするけど、ここで俺が言ったら結香が怒るからやーめた。


いや、でも変に手出されたら困るしな……。


「結香〜!」

「へ?何?橙磨……ちょ、何するのよ!やめてよ!」

「後ろから抱きしめてるだけですけど〜?嫌だ?」

「こんなに人いる所では嫌!バカ!」


バカはどっちだ鈍感結香。


ナンパ防止策でもあるんだぞ。


結香に手出すなよ、お前ら!!


「反応可愛いし……好きだわ…」

「い、今言わなくても良いじゃん…」

「あれだけ拒否ってたのに、大人しく抱かれてるしな。可愛い!」

「うっ、そ、それは…!」



あー、もう大好き。