帰りのホームルームが終わって早々、結香に連れて来られた部室。


「あのねっ……相談があるんだけど…」


遠慮がちに俺を見上げる潤んだ目。


短めのスカートから覗く細い脚。


ヤバイ……可愛い。


部室に二人っきりじゃん?


俺のこと煽ってんの!?



「橙磨聞いてる〜?」

「あ、ごめん。うん、聞いてる」

「絶対嘘でしょ!だーかーら、来月には宮田さん達卒業しちゃうから最後に送別会やろっかなって」

「いいと思う!やるか、送別会!」

「うん。日向くんにはもう説明済みだから、二人で話といてね」


え、日向に説明済み!?


俺より日向が優先ですか!?


疲労と嫉妬で、グレるぞ!!



部室を出て行こうとした結香の腕を掴んで、俺の腕の中に閉じ込めた。


なんか気に食わない!