体育館の隅っこでスマホをいじりながら座ってる華奈ちゃんは、日向に全く興味ナシ!!


くっついてる時は、二人してうざいぐらいくっついてんのに。


「華奈って気まぐれなんだよな〜……。いっつもイチャイチャしてくれない!」

「少し強引にくっつけば?」

「すげーうざそうな顔して、何か用ですか?って冷たく言われる」


ある意味、華奈ちゃん権力強そ〜…。


日向はヘコんだ顔で休憩終了とともに、練習に戻った。



だけど部活終わりにもなれば、緩みっぱなしの笑顔で華奈ちゃんにくっつく。


「華奈、ちゅーは?」

「しないもん。今はダメです!」

「え〜!!俺、華奈としたいのに!」

「離れて下さいよ」


主将の権限弱くなりそうだからやめてー!



どうにも出来ない副主将の俺は、とりあえず結香にくっつきに行った。


「結香〜早く帰ろ?」

「待って!このボトル洗い終わったら、すぐに帰れるから!あ、ちょっ…変なとこ触らないで!」

「俺もう我慢の限界っぽい…」

「ヤダ!今日は橙磨んち行っても何もしないよ!」


結香ちゃーん……厳しい。


可愛いからイジメたくなるんだよ。