部活中でもお構いなしにチョコを渡しに来る橙磨のファンの方々。


橙磨が練習でシュートを決める度に黄色い歓声が響く。


ジャマですからっ!!


「橙磨…あのファン達をどうにかしてよ…!迷惑でしょ!」

「いいじゃん。ほっとけば」

「他の部員に迷惑じゃん!橙磨がどうにかしてよね!」

「え〜…俺!?めんどくさーい!」


ぶつぶつ文句を言う橙磨の背中を押して、女の子達の方へ。


早く追い返してよ〜!


「チョコありがとー!でも、部活中だからごめんな?また今度!」

「橙磨くーん!今度遊ぼうよっ」

「ダーメ。俺は好きな子を裏切れないの」


ちょっとだけ、きゅん。


優しく笑って女の子達を見事に帰してくれた。


扱い慣れてるなぁ〜………。



妬けるけど好きな子を裏切れないって言葉が嬉しかったから許す。



「これで満足?妬いちゃわない?」

「さ、最初から妬いてないし!」

「ふーん。あ、俺にチョコくれた女の子発見♪」

「ヤダ!!」

「嘘だっつーの!」


笑った橙磨は意地悪だ。