それだけ大量のチョコは置き場所がなくて、授業も机に置いたまま受けてる。


それを見た千秋が苦笑。


「や〜……相変わらず、モテるね〜。あのチョコでドミノしたくない?」

「したくない!モテ過ぎ…橙磨のバカ」

「彼女の結香としては妬けるよね」

「やっ、妬いてないもん!」


意地っ張り。



きっと部活行っても、ファンの女の子達から大量にもらうんでしょ?


朝イチであたしがあげたチョコなんて、カバンの中で埋れてるんじゃないの!?


妬ける………。


けど、素直になれないあたしは子供っぽく拗ねるだけ。



「拗ねてんの?可愛いね〜結香!」

「拗ねてないし!からかわないでよ!早く部活行きなさいっ」

「結香もだろ!あ、ドリンクは華奈ちゃんに作らせて!」

「もう橙磨なんて…知らないんだからっ」


繋がれた手が嬉し過ぎて、それ以上は何も言えなかった。


ズルイよ。


すぐにあたしをドキドキさせるんだもん。


「橙磨くーん!チョコあげる♪」

「サンキュー♪嬉しい!」


やっぱり妬けるけどね!