静乃さん、だっけ………。
「静乃さーん!今日から、コイツよろしくお願いしますね!」
「分かった。佐倉は早く着替えて練習して」
「はい!じゃ、結香。頑張れよっ」
「ん、頑張る!」
くしゃっと頭を撫でてから、橙磨は部室に行ってしまった。
一度やるって決めたからには頑張ろう。
「この前会った子よね?」
「は、はい!この前は、ありがとうございました!」
「いいえ。私、霧谷静乃。2年のマネージャーだから、よろしく」
「姫川結香です!よろしくお願いしますっ」
「早速仕事ね。ドリンク作ろ」
あたしは小走りで静乃さんに着いて行き、ドリンク作り。
改めて近くにいると、すごく良い匂い………。
キレイで大人っぽい………。
隣に並んでるあたしが、すごく恥ずかしく感じるよ!!
「ドリンク運んでもらっていい?これは、2年生のところね」
「はい!……2年生のところ…。……重たっ!」
「あ、重たいから気をつけて」
「は、はい…!」
確か、2年生はステージ付近で練習してる。
端まで持ってくのツライ!!

