片付けをして部室に戻ってやっと汗臭さにサラバ。


特に何も話さない着替え中の部室の中で、日向が真面目な顔で言った。


「ほしいな……1位。どんな感じなんだろうな〜」

「結香とおんなじこと言うなよ。アイツも1位の景色が見たいって言ってた」

「見たいだろ!1位!華奈も言ってたぐらいだし」

「華奈ちゃんも?まずは、俺になついてよ」

「橙磨先輩は、どうしても怖いって言ってたぞ♪」

「うるせーよ!」


俺、何も怖い印象与えてないと思うんですがね……。


日向はもちろん、結香にもなついてるのにひどい!



最終的に結香が俺になついてれば良い話なんだけどさ。


結香に好かれてれば、なんも寂しくねぇもん!



「じゃ、また明日〜!お先に♪」

「今日の日向着替えんの早いじゃん!」

「愛しの華奈ちゃんが下駄箱で待ってるので♪」


順調そうで何よりです。


俺もさっさと着替えて、体育館を出るとマフラーで顔半分隠れてる結香発見!


「結香、帰ろ?」

「うん!帰る!」


繋いだ手と笑顔に、あれだけあった疲労が全回復。


試合頑張るー!