ここ最近は部活前にほぼ日課と化した4人で話す時間。
もちろんメンバーは、俺と結香と日向と華奈ちゃん。
人見知りな華奈ちゃんは基本的に日向の後ろに隠れてるんだが………。
「華奈。そんな俺の後ろにばっか隠れててどーすんの?ちゃんと前出なさい!」
「っ…嫌……。日向くんの後ろがいいです…」
「しょうがないなぁ!もう!今日だけだからねっ!」
俺、この会話聞くの今日で何十回目か忘れるほど。
日向は華奈ちゃんに、バカみたいに甘い!
それに華奈ちゃんは今だに俺になついつくれない……。
そんな俺を見て結香がさりげなく助け船。
「ねぇ、華奈ちゃん!橙磨の印象って、どんな感じ?」
「えっと……なんか怖い、です…」
こ、怖い!!?
俺が!?
いや、金髪でガッツリピアス開けてる日向の方がよっぽど怖いから!
「あははっ!どんまい、橙磨!」
「うるさい。日向の方がクソ怖いから大丈夫だよ〜?」
「日向くんは全く怖くないです。優しいですから」
俺、華奈ちゃんに意地悪したこと一回もねぇから!

