【橙磨side】
ストーブをつけたばっかりの寒い部室で着替えるのは、ほんとに嫌いだ。
汗かいてないのに風邪引きそう……。
そんな中で、着替え中永遠と日向のノロケ話聞かされるから、さらに冷める。
「年下可愛すぎる……。ピュア過ぎてヤバイ」
「ソウデスカ」
「なんだその棒読み!橙磨にだけ、パス回さないぞ!」
進展のないノロケ話聞いてるのも、かなり聞き飽きた。
日向が毎日楽しそうだからいいけど。
「かなり可愛んだよ。この前、華奈の家で泊まりしたんだけど、可愛過ぎてヤバイ」
「ちゅーしたの?」
「出来るわけない!あんなピュアな子にちゅーなんて……。ずっと、飼ってる犬と二人で遊んでた」
「日向ってそんな彼女大切にするんだな〜。見かけに寄らず!」
「俺は橙磨より節操しっかりしてっから」
人を節操ナシみたいに言うんじゃねぇ!
今の俺は結香だけ。
マジで結香以外の女の子なんて、視界に入らないほど好き。
「俺も結香と泊まりしたーい!」
「もう一回、華奈んち行きたいなぁ!」
彼女がいるって幸せ♪

