部活の時でも、暇さえあれば華奈ちゃんといるせいか問題があって……。


やや、橙磨が拗ね気味。


「橙磨、ドリンクだよ?」

「静乃さん作った方が、うまい。結香が作るの薄い!」

「次作る時は、橙磨のだけ3パック入れてあげよっか?」

「彼氏より後輩に構ってる結香なんて、知らねぇもん」


大人気なくガッツリ拗ねてますね。



あたしが、ため息混じりに体育館から出ようとすると、なぜか橙磨も着いて来た。


このクソ寒い中、Tシャツで。


「風邪引くよ?汗もかいてるんだし…」

「そっちのが好都合。結香が看病してくれるしょ?」

「はぁ〜……体育館にいなさい」

「ヤダ。拗ねるよ?」


外に誰もいないことを良いことに白い吐息が出る中、あたしは壁に押し当てられた。


逃げ場ない………。


そのまま、冷たい唇でのキス。



「拗ねるよ?」

「バ、バカ……もう拗ねてるでしょ。…んっ」

「唇塞いじゃうよ〜♪」


もう塞いでる…。


あたしは、今でもずっとドキドキしてキスにも緊張します…。