部活の帰り道、橙磨といつも通り手を繋いで帰りながら相談。
恋する後輩華奈ちゃんの日向くんへの想いについて。
「どうしたらいいと思う?」
「日向は誰にでも優しいからなぁ〜。彼氏としてなら、アイツは一途だからいんじゃない?」
「いきなり、告白よりも華奈ちゃんと日向くんを顔見知りにしたいの!」
「それは……その後輩チャンの努力次第じゃん」
そう言われればそうだけどさ……。
片思いって難し過ぎる。
次の日の部活に早速、あたしは華奈ちゃんを呼び出して体育館の前で話してた。
これで日向くんに会えるかも!
「お前、今日部活来るの早いな!」
「橙磨!あのさ、日向くんは?」
「日向なら今来るよ。へ〜……この子が華奈ちゃん!可愛いじゃん!」
「あ……よ、よろしくお願いします…」
小声で言って、あたしの背中に隠れてしまった。
もしや、華奈ちゃん人見知り!?
これは大変かもね!

