奢ってくれたピーチのアイスをガブっとかじれば、頭にキーンっと響く。


うわぁ〜……うまい!!


「おいひぃ〜♪涼しくなるー!」

「もう少し女の子らしい食い方すれよ!大口開けるか普通!」

「いいじゃん。相手が橙磨だから、それだけ気を許してるの」

「ふーん。じゃ、俺に寝込み襲われても文句ねぇな♪」

「バカじゃないの!変態!バカ!…んぐっ!」


うるさいと言わんばかりに、ソーダのアイスを食べさせられた。


あ、美味しいから許す。


結局、ピーチのアイス一本とソーダのアイス半分食べた。


涼しくなって快適〜♪



「橙磨!今日はアイス奢ってくれてありがとう。また明日部活でねっ」

「いやいや、ちょっと待って!」

「へ?どうして家まで着いて来るのよ!」

「おばさんから聞いてないの?」


何を?


ボケっとした表情で橙磨を見詰めると、スマホの画面を橙磨に見せられた。


『今日お母さんいないなら、
うちに来てご飯食べて行きなさい!
結香に伝えておくからね!』