幼なじみとの恋は甘くてじれったい




クラス替えして2ヶ月経ったホームルーム。


クラスで中心的人達の言葉から急遽席替えをすることになった。


その中心的人達って橙磨も入ってるんだけど……。


「あたし嫌だなぁ〜。席替え。あんまり気分乗らなーい」

「あたしも。せっかく千秋と前後だったのに。コイツのせいで席替えだもん!」

「ええっ!?お、俺?」

「当たり前じゃない……。橙磨達が余計なこと言わなきゃ良かったのに」

「クラスの色んなヤツともっと絡めよ〜」


それを堂々と出来るのは、橙磨ぐらいだってば!


人見知りなあたしにとっては、橙磨の交友関係未知の世界だし。


連絡先100人超えとか有り得ないもん。



くじ引きで公平に席替えをした結果、あたしは窓際の一番前の席に。


千秋は一番後ろ。


「うわ〜……最悪。千秋とかなり離れたし…」

「良いじゃんか。今度は後ろに俺いるじゃん♪」

「なんで橙磨なのよ〜!」


他の女の子達はあたしを羨ましい目で見る。


変われるなら席変わってあげたい。


それに、今この時期に橙磨と前後なんて気まずくて嫌。