放課後になってやっと部活の時間。
練習の休憩が入る度に、記録をまとめたりしてる結香を観察。
静乃さんとしか話してないし……。
「結香ちゃんのことジーっと観察中?橙磨くん♪」
「なぁ、日向。結香が好きになりそうな2年バスケ部ったら誰だ?」
「え〜……そりゃあ、橙磨の影に隠れてるけどイケメンって言われてる河北じゃない?頭も良いし」
「やっぱ河北か……。そっかそっか」
胸がグルグル、モヤモヤ。
あんまり良い気分しない。
河北は悪いヤツじゃないし、全然いんだけどな……
ヤダ。
一人で考え込んでむしゃくしゃしたバカな俺は結香のところに行って隣に座った。
床にぺたんと座り記録を書き込んでる最中。
「結香……俺のこと好き?」
「うん?普通に好きだけど」
「じゃあさ、河北と俺どっちが好き?」
「何よそれ〜。河北くんも嫌いじゃないよ。良い人だから!」
きっと、結香は俺のことが友達として幼なじみとして好きなんだろうな。
俺って弱くてカッコ悪い。

