部活中も、あんなことを言っちゃったせいで橙磨と一緒にいないようにする。


なるべく避けるように………



「姫川!!それから、橙磨〜!」

「はっ、はいっ!?」


あたしの名前と橙磨を呼んだのは宮田さん。


なんで宮田さんが?


あたしが宮田さんと橙磨の側に駆け寄ると、ガシッと肩に手を回された。


うぅ……宮田さん苦しいから!!


「なんですか!龍太さん!いきなり!」

「お前ら同じクラスなんだったって?主将の俺に苦情入ってんだけど!?」

「「えっ?」」

「佐倉くんと姫川さんカップルがイチャイチャし過ぎだーって!仲良いのも程々にしろよ〜」

「すっ、すいませんしたっ!」



解かれた腕に少しよろけた。


あたしと橙磨付き合ってないし。


言われて悪い気はしないんだけどさ……。


隣にいる橙磨をチラッと見た。


「あー……ほんとごめん結香。嫌だよな〜。今度から気を付ける」

「…ほんとよ。必要最低限話し掛けないで。勘違いされたら迷惑だし!」

「メロンパン奢るから許してなっ」


困ったように笑う。


困らせてごめん。


あたしは相当、性格悪いね。