まさかの橙磨、千秋、それから日向くんも同じクラスとゆう奇跡。


はぁ〜……このクラス落ち着く。



授業初日、出席番号の関係であたしと千秋は前後。


橙磨とは隣の席になった。


「結香…!3番の問題教えて!順番的にあたる!」

「3番?……難しくて分かんない。自分で考えなさいよ、バカ!」

「はぁ?バカって言う方がバカだね!結香のバーカ!」

「うるさいな。橙磨のアホ、女たらし!」

「女たらしは関係ねぇだろ!たらしじゃねぇもん!」

「佐倉くん、姫川さん。授業中は静かにしなさい」


ピシャリと数学の女の先生に終止符を打たれた。


何人かクスクス笑うものの、女の子達はあたしを睨み付ける。


しょうがないじゃん!!


幼なじみなんだから、さ………。



「もう話し掛けないでよね。成績落ちるし」

「結香って案外、冷たいな」

「今に始まったことじゃないもん」

「ごめんな?」


冷たい女の子……なんて思われたくなかったのに。


可愛くいたかった。