次の日、検査入院の俺は朝からレントゲンとかとにかく色んな検査させられた。


これ全部やって治るならいんだけどな………。


治るなんて保証はないわけだ。



全ての検査結果は午後…って言っても夕方に俺と母さんに言われた。


「入院して治していきましょう。橙磨くんはバスケ部だっけ?」

「はい……。あの、冬の大会…今月もう公式試合なんです!出れますか?」

「今年我慢する分、来年頑張って試合出ような」

「……そう、ですか」


それはきっと遠回しに試合には出れないってこと。


せっかく……スタメン候補あがってたのにな。


あ〜………けっこう傷心ヤバイかも、これ。



主治医の先生が病室を出て行って、母さんも気を使ったのか少し話しただけで帰ってった。


試合に出られないってツライ。



ガラガラ………


静かに病室のドアが開いた先には、コンビニの袋を下げた結香が立っていた。


「来ちゃった。脚の調子どうー?」

「来ちゃったって……お前部活は?」

「よく分かんないけど、宮田さんに行くように頼まれたの!あ、あとこれ!」


結香に渡されたのはバスケ部からのプリント。


ただ、今の俺にはあまりにも残酷過ぎた。