そんなこんなで今検査入院になった。


にしても個室って暇だな~……。


ボケーっと病室の中を眺めてると………



─────ガラガラ!!


勢いよく病室のドアが開いた。


え、誰!?



「橙磨~………」

「ゆ、結香!?なっ、なんでお前ここにいんの!?」


動揺して慌てる俺のベッドまで来た途端、いきなり床に座り込んでベッドで泣く。


え、えーっ!!?


今、どうゆう状態!?


「バカー!!無理しないでよぉ~!!」

「お前……部活は?」

「そんな余裕あるわけないじゃん!来ちゃったぁ~!!うわぁーん!!」

「ここ病院だから!静かにしろって!」



小さい時から、結香は普段泣かなかった。


その分、泣く時はかなりうるさい。


はぁ~………


マジで困ったヤツだな。


だけど、俺のために泣いてくれることが嬉しくて頭を撫でた。


「泣き止めよ~。まず、静乃さんに連絡の一本でも入れろ」

「へっ?」

「部活休んで俺の側にいてくれるんだろ?」



無性に一緒にいたかった。