【夕立】 夕立がきそうな空模様。 昇降口でぼーっと立っていた私は、ちゃんと傘を持っているのに帰ろうとしなかった。 すぐに帰る気分じゃなかった。 どうせなら、夕立の中をびしょ濡れになりながら帰りたい気分だった。 ...うまくいかない日は、どうしても感傷的になる。 むさくるしい太陽が厚い雲に隠れて、いい気味だと思った。 どうしてあの子は、とか どうやったらあんな風に、とか なんで私は、とか とにかく嫉妬と劣等感で心がいっぱいいっぱいで 今は、そういうのを全部流したい気分だった。