解呪師

「呪は人から与えられたものであるいじょう、嘘をつく。二面性もある。これだけ大規模なら、尚更単純とは言えない」



紅茶を空にして、カーズは立ち上がる。



「倒れた王族には会えるか?」


「すぐに確認いたしましょう」



宰相殿が頷いて立ち上がる。アキムがお供しますとそれに続く。




三人と一匹になった執務室。

正面の王子からおかわりをきかれ、カーズは断る。



その横で、獣が楽しそうに飛びあがる。



「木の魔女より面倒そうな気配だな、カーズ」


「…うるさい獣」


「でも丁度いいから言っとくぞ」



獣はにやりと笑い、尻尾を振る。







「次、やられる可能性が一番高いのはそこの王子様だ。まあ、本人も分かってんだろうけど」





「…」


「貴様っ」
「よせ、リー」



からかうように告げた獣にリーが抜刀しかけたが、ルギウスがそれを制す。