だけど、そんなんじゃ颯人は幸せにはなれない。
明日来た時に、愛梨さんとお幸せにって言うんだ。
笑いながら言うんだ。
そして、私との関係を早く終わらせるんだ。
それが颯人にしてあげる、唯一のことだと思うから。
「瑠璃ー」
「お母さん!」
颯人と入れ違いに入って来たお母さん。
「今、颯人君とすれ違ったんだけどね?なんだか、思いつめたような難しい顔だったわ。なにかあったの?」
さすがお母さん。
鋭いな。
「別れたの」
「え・・・?」
「颯人と・・・・別れたの」
「なんで?!」
やっぱり、そうくるよね。
「颯人は、私の事なんかお遊びだったの」
「え・・・?」
「ちゃんと本命がいたんだよ。他にね。私なんて暇つぶしだったんだよ」
口にすると、再び悲しい気持ちが押し寄せてくる。

