最初で最後の恋


「瑠璃がこんなこと言うなんて、ぜってーなんかあったんだろ?」


なかなか諦めてくれない颯人。


「なんにもないよ?ただ、飽きただけ」


「そんなわけねーよ!瑠璃が、そんな理由で別れるなんて言うわけねぇ!一緒に居た時間が短かったわけじゃねぇんだ!それくらい分かるさ!」


やめてよ。そんなこと言わないで。


「優しい瑠璃が、飽きたなんて言うわけない!絶対になにかあったんだ!そうだろ?瑠璃」


「なに、も・・・・ない」


「いつも明るくて元気な瑠璃が、こんなに落ち込んでる。俺がいない間になにかあった。これは明確なんだよ」



やだ。やだよ。



そんなこと言われたら、覚悟が揺らいじゃう。


これ以上、話してたらだめだ。


「話はそれだけよ。帰って」


「おい、る「帰って!」


颯人の言葉を遮って、言い放った。


「また来るからな。絶対に」


私が言い返す間もなく、ドアが閉まる。


「また来る・・・・か」



別れをきりだしたのは自分なのに、その言葉がうれしくてしかたない。


明日も颯人に会える。