最初で最後の恋


「瑠璃?」


ふいに伸びてきた手を、反射的にはらってしまった。


「あ・・・・」


「る・・・り・・・?」


すごく傷ついたような顔。




傷ついているのは、私なんだよ・・・?


「・・・・・って」


「え?」


「帰って!!!」


「瑠璃、どうしたんだ?」


颯人が心配してくれる・・・けど。


「帰ってよ!!!今は、会いたくないの!!!」



笑って返せる言葉なんて無い。


「おい、どうしたんだよ!」


「お願いだから帰って!!!!」


騒いでいた私たちの元へ、看護婦さんが駆けつけてきた。


「どうしたんですか?」


「あ・・・いや・・・・」


颯人が何かしら言葉を紡ごうとする。


「帰って・・・よぉ・・・・」


泣いてしまう私を見た看護婦さんは。


「患者の精神が不安定です。今日のところはお帰り願います」


「分かりました」