お前のこと、一生かけて守るよ

「シても、いい?」
「えっ、あの…」

唇が触れる数センチ前で、聞かれ頭が真っ白になる。

「理湖、シたことないだろ?」
「は、はい…」

先輩は、『俺はもう経験済みだけど?』って言ってるような気がして、小さな痛みがあたしを襲う。

「うん、だから場所とか、そういうの気にしたほうがいいのかなって。理湖とホントに付き合えたのが嬉しくて、今普通にしようとしたけど、思い止まった」

一応、考えてくれてるんだ…。あたしの、ファーストキスだから…。

「って、そんなこと聞かれても困るか」

そう言って先輩は、あたしから距離を取ると笑った。

「あ、の…先輩っ」
「ん?大丈夫だよ、急がねぇし。んな、キスできなかったからって、理湖のこと嫌いになんねぇし、別れたりなんかしねぇから」

あ、こういうのってスゴく嬉しいかも。どうしよう、感情が抑えきれない…。