お前のこと、一生かけて守るよ

「大丈夫、キスはしないよ」
「きっ…!?いえ、あの、あたし、その、デートって初めて、だから…」

〝キス〟とか軽々しく言っちゃう先輩は、やっぱり挨拶程度にしか、思ってないのかな…。

「ん?理湖、男とデートしたことないの?」
「なっ、ないです!」

慌てて、ぶんぶんと首を横に振った。

「そう。じゃぁ、恋人らしいとこにしようか」
「恋人、らしいとこ…」

先輩がクスッと笑う。バカにされてるのかな、高1でデートしたことないから…。

「遊園地は好き?」
「遊園地、ですか?そう、ですね。もうずっと行ってないから忘れちゃいましたけど、キライってことはないです」
「うん、じゃあ。日曜日、遊園地デートしよっか」

先輩と初デートが遊園地…。なんだか、夢みたい。

あたしが小さく頷くと、先輩は目を細め。そして、あたしの頭の上に〝ぽんっ〟と手をのせた。

「じゃあ、楽しみにしてる」
「は、はいっ」

先輩は、もう一度頭を撫でると、ゆっくりと自宅方面であろう道を走って行った。