お前のこと、一生かけて守るよ

「で、でも…」
「この時間、こうやってると俺が帰るの遅くなるよ?」
「だから、」
「だから早く道教えて」

うぅ…。もう、先輩になにを言ってもダメだ…。

一歩も引かないもの…。って、自分もそうなんだけどさ…。

「先輩、頑固なんですね」
「それは、理湖だろ?」

先輩には敵いそうもない。だから仕方なく、あたしが折れることに。

「このアパートなんです…」
「へぇ、ここなんだ」
「あまり見られたくなかったです…」
「どうして?」

あたしの住んでるアパートは、ボロボロで。愛里紗にしか言ってないくらいだったから、先輩には見られたくなかった。

「こんなボロいアパートに住んでて、幻滅させたんじゃないかと…」
「そんなことないよ。どこに住んでたって、理湖は理湖だろ?」

でも先輩は、笑って髪を撫でてくれた。