「生きるりゆー?」




「お姉ちゃんは生きてちゃいけない…子なの」



何度も生きてる事を悔やんで、何度も自殺をしようとした。




それでもやっぱり生きてる自分。




それが悔しくて、悲しくて、苦しくて………。




「真由ー!帰るよー!」




「あっお母さんだっ!」



女の子の顔が喜びに変わる。



きっとこの子は幸せな家庭なんだね。




女の子は母親の方を向いてたが、くるりと美華の方に振り向く。




「お姉ちゃん!」



やっぱり女の子は笑顔で、幸せを称えている。




私にはない笑顔……。


「また来るからね。お姉ちゃんの秘密基地!」



女の子はそう言うと母親の元に走っていった。




ごめんね…。
もう私はここには来ない。

ここには幸せがありすぎる……。


とても私には辛いんだよ………。




女の子を見送りながら、私は歩きだした。