「なんでついてくんの……」



「平崎が学校こねーから。」



「なんで私なんかにかまうの?早く学校行かないとあんたが遅刻するよ?」



「平崎ってさぁ。噂にながれてる事本当にやってたんだな。」



「噂って…?」



「昨日の事だよ。」



「別にいいじゃない。噂に流れてようが、関係ないし。」



いいかげんほっといてほしいんだけど……。


少し歩くスピードを早める。



だけどそれでも陸也はついてくる。



「いいかげんにしろっ!!」



陸也を睨み、怒鳴り声をだす。



だいぶイライラする。


「何がしたい訳?!金が欲しいの?!欲しいならくれてやるよ!!」



ばんっと陸也の胸の前に金をつきだす。



陸也は反動で少しだけ後ろによろけた。



だけどすぐに大きな手が伸びてきて、私の腕を掴む。