朝の町は通勤する人でいっぱいだ。




私も一人その中に混じる。



昨日もらったおやじの金は一万円ちょっと。


まぁいいや。
とりあえず朝ご飯食べよ………。




フラフラと歩いていると、




「何やってんの?」




後ろから声がした。
振り向くと…………あいつ、相澤陸也がそこにいる。




なんだこいつか。
適当にしとこ………。




「何って………何?」


「こんなとこ歩いてたら学校に遅刻するだろ~」



「学校は気が向いたらいくし。どっちにしろまだ行かないよ」


歩きだす美華についていく陸也。




なんなんだょ………。