手の届かないキミと



その気持ちだけで十分だよ。十分だ。

ハルくんといっしょに登校だなんて、…私には贅沢すぎるよ。


教室の窓から、ハルくんたちが登校してくるのを見てるだけで、

それだけでいいんだ、私には。


あんまり贅沢してると、ばちが当たりそうだもん。


どんな形だっていい。

ハルくんの近くにいられる今を大切にしたいから…


ハルくんの住む世界と、私の住む世界がちょっぴり接してる。

このいまを、大事にしたい。


この夢が、どうか少しでも長く続くように祈るんだ。

夢よ、どうか覚めないで…