ハルくんの言おうとしてることがわからなくて、少し困った顔をすると、ハルくんが小さく笑った。 「俺、7時半にお前んち着いたから。」 …ハルくんが、私の家に着いた? 「………え?」 はあっと溜息をついたハルくんは、「だから」と言い直した。 「朝いっしょに行こうと思ってさ。 連絡しようとしたけど、お前、電話くれなかったから。」 …そうだ。 電話しても何を話していいかわからなくて、ハルくんに電話できなかったんだ。