手の届かないキミと



飲み物、届けようと来てくれたんだ。

うれしい。すごくうれしいよ、ハルくん。


だけどそこで…具合悪そうな人がいたら助けるのは、誰にでもするよね。

でも、ハルくんは、付き添ってくれた。


「ずっとそばに、いてくれたのは…」

「お前だから。」

「え…?」

「お前が、俺の彼女だから。」


ハルくんから、はっきりと聞いた。

私が、ハルくんの彼女…。

あの放課後から、私はハルくんの彼女になったんだ。