手の届かないキミと



「つめた…」

冷たさに顔をしかめると、ハルくんはペットボトルを離してくれた。


「軽い熱中症だって。」

熱中症…?

「お前、少し気ぃ失ってた。」

私が…

「でもすぐ俺の名前呼んでたし、大丈夫だろって保健の先生が。」


ぼんやりだけど、覚えてる。

ハルくんが私を保健室まで連れてきてくれて、水を飲ませてくれて…


「もう少し、休め。」

「…うん。」


でもどうして、ハルくんが助けにきてくれたのかはわからないけど。

たしかに、ハルくんはそこにいて、立ちくらみを起こした私を、すぐに助けてくれたんだ。