互いに笑顔になったあとで、俺はミチルの手からシュシュを奪い、それをゴミ箱に投げ捨てた。
「じゃ、また、海でな」
俺は笑顔で手を振って、サトルん家をあとにした。
あのときは、俺はミチルに告げた。
自分の思いを思うままにストレートに、好きだって。
今度は、俺の彼女にそっと伝えよう。
ここがリョウとミチルのファーストキスの場所なんだって教えてから、
幼すぎていじらしい当時の俺の滑稽な告白の話をしてから、
でも今はもう、季節に移り変わったんだって。
あの真っ直ぐで、痛いくらいに照り付ける、とても敵いそうになかった夏じゃなくて、
静かに、でもこんな俺をやさしく包み込んでくれるような
あたたかい色で、紅く色づいて美しい、
”アキが好き”だって。
SSハル×ミチル end.
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