だいたい、ここの姉弟は、共有しすぎなんだ、俺の情報を。
俺のことを無駄に気にしすぎてるんだ。
何度言ってもどうせ俺を気にする、余計に気にするだろう。
俺はミチルのせいで遊び人やってたわけじゃないし、こんな小細工なんかいらないんだ。
「これ」
ミチルの質問を無視して、俺はミチルの前にある物をつき出せば、怪訝そうな顔をして言う。
「なにそれ。」
知らんぷりを決め込むつもりか。
本当に心当たりないんだとしたら、それはそれで傷つくけど。
でも、そんなわけない。
これがなんだか知ってるから、めぐって、いま俺の手の中にあるんだ。
「俺がお前にあげたプレゼント」
「…ふーん。」