手の届かないキミと



どうしよう、奇跡が起きた。

ハルくんが私のことを好きだと言ってくれている。


信じられないと浮足立つ私の心を、「でもさ」というハルくんの低い声が咎める。


「俺はわかんねーんだよ」

「?」

なにが?という風に首をかしげると、ハルくんは

「いつから俺のこと好きなの?」と問うた。


「…高1の秋から」

「は?」と驚くハルくん。

「うそだね」

「うそじゃないよ…」

「あの日の放課後、俺のこと好きって言ってきたときは、誰かに言わされてただろ?」

あの日の放課後って、初めてハルくんと話したときのことだ。