手の届かないキミと



「っ…だから、…好きだ。」

耳元で囁かれる声が、くすぐったい。

目と目を合わせて、相手のことまっすぐ見て言わないと伝わらないだとか、

そんなこと思ってた私に、気持ち伝える方法はそれだけじゃないよって教えてあげたい。


どくんどくんと力強くなるハルくんの心臓は、うそついてない…。


「…それ、ほんと?」

「ほんとだよ。目ぇ見て言おうか?」

ぐいっとハルくんの胸からはがされて、真っ直ぐに見つめられる。

言葉にしなくても、ハルくんの瞳から想いが伝わってくる。


「うそ、じゃない…?」

「うそじゃないよ。俺は、お前が好き。」