「残りは、これだけか。」 「…うん。」 これが終わってしまえば、ハルくんとのこの夢のような時間も終わる。 このたった6本の線香花火だけが、私に残された時間だ。 「なぁ、」 ハルくんがふいに私を呼び止める。 「勝負しねぇ?」 「…勝負?」 「そう。」 勝負と聞いて、そうだ、と思った。 「…勝ったら…相手からの質問ひとつ、答えることにしない?」 私がハルくんに質問したいことは、もう決まってる。 これが、ハルくんと過ごす最後の時間だから…。